我が校では、地域の特性を生かし、「佐保に生きる」というテーマを掲げて、生活科、総合的な学習の時間の充実に努めています。この取組は、10年ほど前から続けられています。私どもの先輩職員が地元に誇りを持ち、社会に貢献でき
る人材を育てることを目的に創生し、育んできた活動です。
「佐保に生きる」学習をつくる視点
① 地域の自然・人・社会・文化にふれさせ、佐保というすばらしい地域特性を生かす。
② 地位から学び、地域で学び、地域に学びを生かす学習をつくる。
③ 地域とともに育つ。
「佐保に生きる」という具体的な姿
◯ 佐保に親しむ (低学年)
やってみたい、遊びたい、なかよくなりたいという願いを学校や地域の中で実現していく。
◯ 佐保を見つめる、考える(中学年)
なぜだろう、すごいな、知らせたいという思いをもとに、地域の人や友だちとのかかわりを取り入れる。
◯ 佐保から深まる、佐保に生かす(高学年)
なるほどそうだったのか、自分にできることは?という考えを実行し、地域に発信していく。
※ 年度により、取組に違いがあります。写真は、昨年度から本年度のものです。
入学したての1年生は、大きな学校に興味いっぱい。「放送室は?」「おいしそうなにおいがしてくるよ?どこからかな?」
出会い、サイン集めに発展していきます。
見つけたことをみんなにお話しました。
もっと知りたいことやふしぎなことが、行ってみたくなったところが、友だちの発表からうまれます。
1年生に、学校のことをお話します。
自分たちで調べたことを画用紙に描いたり クイズにしたりして発表します。もちろん、1年生の質問にもこたえます。
「家の近くのパン屋さん、カレーパンが おいしいよ。」「となりのおじいちゃんは 野菜博士だよ。」地図は、おすすめがでいっぱいになります。
佐保のじまんを調べます。佐保を誇れる子に育てたいという願いで活動しています。
「大仏鉄道」「多門城」「舟橋商店街」等々を調べます。
「ここにこんなものがあるんだ。」自分の 足で歩き、自然や施設を見つけます。どんな 仕事をされているのか?なぜ建てられたのか?を自分の目で確かめ、学習します。
「点字について知りたいな」「体の不自由 な人が住みやすい町は?」いろんな方々と交 流して学習をします。自分にとっての佐保にとってのやさしさを調べ、考えます。
地域の高齢者のみなさんと交流会をもちます。学校の様子をクイズにして紹介します。
運動会の集団演技を見ていただくこともあります。町で出会ったら声をかけられる?!
「この場所には、こんな花を植えたいね」
「実のなる樹木もあればいいな」環境アドバイザーのご指導で、自分たちの庭をデザインします。そして、発表をします。
国際花と緑の博覧会記念協会と毎日新聞社主催の、動植物を呼び込む「生態園」(ビオトープ)作りに参加しています。この事業への参加で、子どもたちが自然と生き物の関連性や「いのち」について理解を深める一助となればと願っています。右下のロゴをクリックしてください。2013年度の参加校(佐保小を含む)の活動の様子がご覧になれます。
佐保川の水生生物の観察をします。この経験をもとに、自分たちが住み着いてほしい生き物が集まる水辺のビオトープ作りに取り組みます。自然環境について考えます。
6年生は「佐保に生きる」をテーマに6年間 のまとめに取り組みます。6年間で学んだことを振り返り、 自分の足、目、口、そして耳を しっかり使い調べ、地域を見つめなおします。
昭和27年から行われている佐保学校体操。
60年以上経った今でもその伝統は受け継がれています。職員の号令だけで作り出される 集団・統一美は圧巻です。演技者の緊張と下級生の憧れ、地域の誇りが満ち溢れます。